• 高配当株に集中投資することで、複利効果の減少や成長分野への投資の縮小、日本株への偏りといったリスクがある。
• 資産形成期には、低コストの国際分散型のインデックス投資信託を利用して資産を最大限に増やし、リタイアが近づく頃に高分配の金融商品に切り替える「2段階作戦」が選択肢として挙げられる。
• 配当を元本に再投資して、雪だるま式に資産を増やすことが重要である。配当を含む日経平均トータルリターン・インデックスの成長が示されている。
• 高配当株の再投資には手間がかかるため、浪費してしまう可能性がある。また、事業の成長力が低い高配当株もあり、長期的に株価が伸び悩むことがある。
• 日本株への高配当株への集中は国際分散の阻害になる可能性がある。投資のセオリーは幅広い分散であるため、狭い投資対象に偏ることでリスクが高まる。
• 資産形成期には世界全体を対象にした無分配の低コスト投信で資産を最大限に大きくする戦略が有効であり、新NISAの売れ行き上位の投信はこの条件を満たす。
• 資産形成期には、日本株を一部保有する際には連続増配株に注目することが重要であり、配当利回りが低くても事業の成長力が高い株価が長期で上昇するケースもある。
• 資産形成期には最大限に増やした資産を、中高年期に高配当株や高配当ETF、不動産投資信託(REIT)など高分配の資産に切り替える「2段階作戦」が有効であり、公的年金に上乗せできるメリットもある。
• 成長投資枠での投資や課税口座での運用によって、高水準の配当や分配金が期待できる。成長枠分と合わせて適切な資産の配分が重要である。
じぶん年金「増やす→高配当」 新NISAを2段階活用:日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCD280E30Y4A320C2000000/