高齢期における口の機能低下が、健康上のリスクを増加させる「オーラルフレイル」。この状態を自己チェックできるリストが、日本老年医学会など3学会によって公開されました。
https://www.jpn-geriat-soc.or.jp/info/important_info/20240401_01.html
オーラルフレイルは、口の機能が低下し、かみにくさや食べこぼし、むせなどの問題が生じる状態です。これが進行すると、全身の体力や気力が弱まり、要介護や死亡のリスクが高まるとされています。
このリストでは、自分の歯の数、食べ物の噛みにくさ、むせる頻度、口の渇き、会話の発音のクリアさなど、5つの項目が挙げられています。この中で2つ以上が該当すると、オーラルフレイルの可能性が高まります。
日本老年歯科医学会の平野浩彦・東京都健康長寿医療センター歯科口腔外科部長は、「口の機能の衰えに早期から注意を払うことが重要です。」と述べています。
高齢者の口の健康は、全身の健康とも密接に関連しています。このリストを活用し、早めの対策を取ることで、オーラルフレイルのリスクを軽減し、健康な老後を送るための一助となるでしょう。
