今年2014年の5月に国民生活センターがカラーコンタクトレンズの安全性について、注意喚起をしています。
カラーコンタクトレンズの安全性−カラコンの使用で目に障害も−(発表情報)_国民生活センター
この情報に接したのも、高校生の娘がカラコンをしたいと言い出したこと。瞳が大きく見えるのが魅力だそうで、友人でもつけている人がいるといいます。
娘の方は、説得できたものの、若い女の子にはずいぶん魅力的なツールになっているようでした。
カラーコンタクトは、インターネットでも販売されていて、その種類は300銘柄にも及んでいるそうで、通常の透明なコンタクトレンズに比べて品質にばらつきがあるようです。
国民生活センターが消費者に向けて注意をしているのは次の内容。(太字は筆者が特に注意したいと思った点です。)
消費者へのアドバイス
カラーコンタクトレンズにはレンズの品質が原因で透明なコンタクトレンズよりも眼障害を起こしやすいものがあることが分かりました。カラーコンタクトレンズを使用する場合には、リスクを十分に理解した上で、必ず眼科を受診し眼科医の処方に従ったレンズを選択するようにしましょう。
カラーコンタクトレンズを使用していて目に異常を感じた場合には、直ちに使用をやめ、眼科を受診しましょう。また、目に異常を感じていなくても、必ず定期検査を受けるようにしましょう。
レンズの使用期限を守りましょう。また、繰り返し使用ができるレンズは、レンズケアを毎回正しく行うようにしましょう。
今回、参考としてテストした個人輸入の3銘柄では、ベースカーブや直径が表示値から大きく外れているものがあったり、表示が全くないものもありました。個人輸入のカラーコンタクトレンズは、日本において安全性が確認されているわけではありませんので、安易に購入しないようにしましょう。
メーカーからの反論や意見などもHPには掲載されていますが、品質管理にコストをかけている大手企業は今回の公表自体をおおむね好意的に、それ以外のメーカーは異論を唱えている印象です。
娘を持つ父親としてさらに気になるのは、国民生活センターの10代・20代へのカラーコンタクトレンズの使用実態についてのアンケート結果です。
以下、引用しますと、
『カラーコンタクトレンズの入手、購入先は、インターネット通販が39.2%と最も多く、特に10歳代では半数近くを占めていました。
カラーコンタクトレンズを購入する際、43.5%が眼科を受診したことがなく、15.2%がレンズの種類を変更する際に眼科を受診していませんでした。さらに、10歳代ではこれらの割合が高くなっていました。
カラーコンタクトレンズを購入する際、36.4%が「購入先から眼科を受診しているかの確認も、眼科の受診を勧められることもない」又は「覚えていない」と回答しました。
3カ月に1回以上の頻度で定期検査を受診している人は17.0%と少なく、「全く受けていない」と回答した人が30.6%もいました。
23.7%がカラーコンタクトレンズを使用していて、目の調子が悪くなったことがあると回答しましたが、そのうちの約半数はその際に眼科を受診していませんでした。
決められた期間内にレンズを交換しなかったり、夜寝るときにレンズをはずさないで寝てしまうことがあるなど、誤った使用方法をしている人が多数いました。
使用する度に消毒やこすり洗いをしない、レンズケースを定期的に交換しないなど、誤った方法でケアしている人が多数いました。』
使う側がきちんと使用しないといけない、さらに言えば、未成年者に関しては親の責任もあることはもちろんですが、今の状態がベストとも思えません。
何でも規制を強化すればいいというわけではありませんが、通常のコンタクトと異なりカラーコンタクトは必需品ではなく、少なくともリスクを自分で判断するための材料(情報)が提供されること、情報の内容を理解してリスクをとる判断ができる一定の年齢までは使用制限(又は親の同意など)をするなどの対策が必要なのではないかと感じました。
[2014/8/19追記]