さらひと☆一期一会

何事も一期一会。日々の生活の中での人やモノ、情報との出会いを忘れないよう、ブログにしたためていきたいと思います。

時に弱者を更に傷つける裁判の意味は何でしょうか。〜盲導犬は商品?

3月6日の東京新聞のコラム欄「筆洗」で、盲導犬「サフィー」が大型トラックにはねられて死亡し、サフィーを連れていた男性が全治二カ月の重傷を負った事故で、盲導犬を無償貸与していた中部盲導犬協会が運転手らに損害賠償請求訴訟を起こしたことが取り上げられていました。

東京新聞:無類の犬好きで知られる作家の安岡章太郎さんには、「コンタ」…:社説・コラム(TOKYO Web)

この事故では、サフィーが男性をかばったことで、新聞などでも報道され、それが今度は訴訟で報道されています。

報道によれば、先月26日に行なわれた第1回口頭弁論の中で被告側は、盲導犬は「商品」であり、盲導犬に希少性・特殊性はなく、慰謝料は発生しないという主張をしたということです。

中日新聞:運転手側「盲導犬は商品」 中部協会提訴の事故死訴訟:社会(CHUNICHI Web)

この事故でサフィーを失った男性や盲導犬を育てたり、訓練をした方にしてみれば、運転手の不注意でサフィーを失っただけでも大変な心の傷を負ったはずです。

それが、裁判になり、今度は、大切なパートナーであったサフィーが「商品」と言われる。

訴訟は、原告と被告との闘いですので、自分の主張を裁判所に認めてもらうために厳しい主張がされるのもやむを得ないのかもしれません。

しかし、男性や関係者の気持ちを考えると、心情的には何ともやるせない気持ちになります。裁判で争っているとは言え、原告・被告とも被害者への配慮を忘れてほしくありません。

人を傷つけてまで行う裁判にいかなる意味があるのか、考えさせられる事件です。


中部盲導犬協会
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